宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』を読んだので感想を書いてみます!
これは、滋賀県を舞台にした青春小説で、主人公・成瀬あかりが周囲の人々とともに成長していく物語です。表紙のポップさに惹かれて読み始めましたが、中身もとても魅力的でした。
個性あふれる主人公・成瀬あかり
まず、主人公の成瀬あかりが本当に魅力的でした!
彼女はマイペースで少し変わり者だけど、どこか憎めないキャラクター。自分の「天下」を取るために奔走する彼女の姿は、読んでいて思わず応援したくなります。「天下」とは何なのか、それを探る成瀬の姿勢が物語を通じて描かれていて、読者としても一緒に考えさせられました。
滋賀県が舞台のリアリティ
この作品では滋賀県が舞台となっていて、地元の文化や風景が丁寧に描かれています。琵琶湖の美しい景色や地元の商店街の描写は、まるでその場にいるかのような感覚にさせてくれます。特に、大津の町並みや人々の日常生活がリアルで、地元に愛着のある人にはたまらないと思います。
また、現実の閉店した施設や地域の歴史も登場し、物語に深みを与えています。こうした背景が、登場人物たちの感情や行動をより強く印象づけているように感じました。
友情と成長の物語
この作品のもう一つの大きな魅力は、人間関係の描き方です。成瀬と親友・島崎の関係性がとても素敵で、2人のやり取りには何度も心を揺さぶられました。ときにはぶつかり合いながらも、お互いに支え合っていく姿がとてもリアルです。
特に、島崎が成瀬に対して「自分の信じた道を進め」と背中を押す場面は、私自身にも響きました。友情ってこういうものだよな、と改めて感じさせてくれる描写でした。
『成瀬は天下を取りにいく』はこんな人におすすめ
- 地方の魅力が描かれた小説が好きな人
- 個性あふれるキャラクターを楽しみたい人
- 青春小説で元気をもらいたい人
この物語は、笑いあり涙ありで、読み終えた後には心がじんわり温かくなるような作品でした。「自分らしく生きる」ことの大切さを教えてくれるこの一冊を、ぜひ多くの方に読んでほしいと思います!
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あなたにとっての「天下」とは何でしょうか?
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